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 百年書房で刊行した本の紹介です。

同郷の画人に迫った野心作 芋銭の言葉

『芋銭の言葉―小川芋銭の生涯とその芸術―』
仕様◎B5変型判 124ページ

河童画で知られる、明治・大正・昭和初期の画人・小川芋銭。その作家人生を過ごした茨城県牛久沼湖畔に、自宅はいまも記念館として残されています。地元、牛久で芋銭を長年研究してきた編者の、集大成。主観を極力はぶき、芋銭とその周辺の証言(言葉)を丁寧にたどった本書は、芋銭研究の資料的価値も高い一冊となりました。

没後74年、戦死した叔父の記録 散華

仕様◎A4判 24ページ

著者が3歳のとき、叔父さんは19歳で戦死しました。「記憶はほとんど残っていないけれども…いつか本にしなきゃいけないと思っていた」。没後74年、戦後73年、平成の終わり。叔父さんのことを詳しく知る人は少なくなりましたが、残された資料と記憶で、19歳で散った若者の姿は現代によみがえりました。ナショナリズムの高揚が激しい昨今だからこそ耳を傾けたい、「戦争はいけない」というシンプルなメッセージを後生に伝える小さな本は、地元公共施設に寄贈されています。

おかしくも懐かしい、武蔵野エッセイ集 昭和20年の勝負歌

『昭和20年の勝負歌』
仕様◎ワイド新書 上製236ページ

歯科医師会の月報に連載されていたエッセイの書籍化第三弾。40年間、三鷹市で医院を営んできた著者の、おかしくも懐かしい日々。趣味の旅行にジャズ、日常のささいな出来事を誠実なタッチで描いた本書は、いまなお現役で診療を続ける医院の患者さんが待ち望んでいた一冊でもあります。

人生の大先輩から、未来への遺言 The Role of Humanity

『人類の役割』
仕様◎A5判  上製ページ

これから日本は、世界は、そして地球はどうなっていくのでしょうか? 絵本の形態を借りて、80歳をすぎた著者が遺した若者へのメッセージ。戦争と平和、森林と環境破壊、人と人。帯には「地球が壊れてしまう前に」という強い言葉が記されて、未来を憂う大先輩の警鐘が鳴り響きます。

40年の集大成を自分へ、そして後生に 障害児者の音楽療法

『障害児者の音楽療法―音楽を用いた発達・関係性への支援―』
著◎宍戸幽香里
ISBN978-4-907081-49-2
定価2500円+税
仕様◎B5判 118ページ

音楽療法士・臨床発達心理士である著者が40年以上かけて取り組んできた「音楽療法」を、豊富な事例と資料をもとに紹介。推敲を重ね、2年をかけて執筆してようやく完成した「後生に伝えたい40年の集大成」(著者談)。貴重な専門書として関係者の間で評判です。
書評で紹介されました




※著者の了解をいただいて掲載しています。

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